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活用事例
case 1S社 様

コイル専用コンテナにより大型コイルの輸送が可能に

コイル輸送用に独自設計されたV型床面、20㌧超コイルの積載が可能。

2020年、中国海運大手の日本法人のS社様は、鋼材コイル専用コンテナによる輸送サービスを開始しました。
コイル輸送は従来、海上・陸上輸送の課題として、バンニング及びラッシングなどの作業に多大な労力とコストを要します。S社様のコイル専用コンテナでは、コンテナ内部特有の溝構造を利用することで、固定手法を改善することにより、通常のドライコンテナ利用時で発生するラッシングに必要な大量の材料と人的コストを削減でき、リソースを節約することが可能になりました。

通常、海上コンテナ(20㌳型)でのコイル輸送は、積み付け・安全性の問題などから1コイル当たり6-10㌧前後に限られています。S社様のコイル専用コンテナでは独自のV字型特殊床面を採用し、コイル輸送に特化した設計を施し、積載の効率性、安全性を向上。20㌧を超えるコイルの積載が可能になりました。
これまでに関東地区、中部地区、九州地区などで新規需要に関わる輸出入バンニング・デバンニング、船積みを立て続けて行い、近年取扱い規模を広げています。大黒倉庫では、S社様のコイル専用コンテナを日本での運用開始時より扱っている経験から、迅速かつスムーズな作業が行えます。

コンテナ上部から天井クレーン作業が可能。ハンドリング回数を低減

倉庫の天井クレーンから直接コンテナへの積み降ろしが可能です。

S社様のコイル専用コンテナは取外し可能な天井面を採用。当コンテナを扱う大黒倉庫鶴見営業所 E・F号倉庫では、クレーンレールがトラックヤードまで伸びており、倉庫内の天井クレーンから直接コイルの積み下ろしが可能です。
コンテナから倉庫置き場までのハンドリングが減ることでコイルのダメージリスクを大幅に低減することができます。
当営業所は保税蔵置場の許可を受けており、外貨貨物のまま、倉庫受入れ・バンニング作業が可能となります。

鶴見営業所 E・F号倉庫では、20㌧~25㌧の天井クレーン付き倉庫が2棟併設しています。

デバンニング後の納入先までの陸送、はしけ回漕まで柔軟に対応

デバンニングしたコイルは、倉庫内で保管。出庫に際しては、客先の要望に合わせてトレーラーでの陸送や、はしけ回漕での大量輸送が可能です。